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日本中央競馬会(JRA)の馬券購入サイトを悪用し、不正送金したとして、警視庁サイバー犯罪対策課は、不正アクセス禁止法違反と電子計算機使用詐欺の疑いで、住居不定、無職、相沢一馬容疑者(27)を逮捕した。調べに対し「アカウントを提供したが、送金はしていない」と容疑を否認している。
サイバー犯罪対策課によると、相沢容疑者は犯罪の実行役を募る「闇バイト」に応募した疑いがあり、警視庁は指示役がいたとみている。指示役が、偽サイトに誘導しIDやパスワードを盗み取る「フィッシング」と呼ばれる手口で他人の銀行口座情報を入手し、相沢容疑者の馬券購入サイトのアカウントに不正チャージ。そのアカウントから、相沢容疑者の銀行口座に移していたとみられる。

JRAの馬券購入サイトは、金を自分のアカウントにチャージでき、金自体はJRAの口座に入金される。通常、銀行の個人口座が不正送金に利用されると銀行が口座を凍結するが、JRAの口座は影響が大きいため容易に凍結できないという。同課は、犯行グループが凍結を逃れ犯行を続けるため、JRAのサイトを悪用したとみている。

逮捕容疑は、令和4年9月、千葉県の60代の女性の銀行口座に不正アクセスし、JRAの銀行口座に440万円を不正送金したとしている。